わかんないからいつもそのまま入れてるよ。おいおい、白票は有効なんだけど

 結局大した変化はなかったので他愛もない話ですが、20歳になって初めての選挙はそれなりにwktkしたものでした。
私:「ねえ?。最高裁判事の国民審査って誰に×付けるつもり?。」 祖母:「...。」
伯母:「だって、そんなえらい人に×付けるのは...。」
母:「よくわからないのに、×なんか付けられないわ。」
私:「ちょっとぉ!。何も書かないと信任になっちゃうんだよ。」
祖母:「だって、わからないし。」
私:「だったら、投票箱に入れずに持ち帰るか、関係ないことを書いて無効にしないとだめじゃん。」
母:「前に、係の人にわからないって言ったら、そのまま白紙で入れろって(をい、なんじゃそりゃ違法だろorz)。」
とまあそんな調子で、そのくせ一票の重み違憲の判決に不満だけ言ってたり、ひどいものでした。
 選挙公報なんて最高裁の分は誰も読まないようです。
そもそも政党ですら同時に行われる衆議院選挙ばかりでこっちには殆どキャンペーンもしませんね。
これでは一般人がまともに検討して投票するのは、殆ど期待できません。
今思い返せば、私の世代は小学校の社会で三権分立を習いました。だから制度の主旨がわかります。
でも親の世代は何の教育も受けないまま選挙に臨んでいるんです。まともにやれってのが無理だったのね。
 それからずいぶん月日が経ちました。もう、有権者の大半は義務教育で三権分立を学んでいます。
でも、最高裁国民審査の状況は余り変わりません。何故だろう。
2003年の選挙では、年金(=強制加入の国営ねずみ講)制度改革が争点でした。
そして、その時の国民審査で渦中の社会保険庁長官だった人物が新任最高裁判事として審査にかかっていました。
むろん、その経歴は選挙公報に堂々と記載されていました。
これはさすがに罷免か?とwktkだったのですが、漫然といわゆる白票(積極的棄権のつもり?)を入れる人が圧倒的多数だとどうにもなりません。

最高裁判所裁判官国民審査とは


そして結末。新聞の扱いも小さく、論評は殆どありません。
03・11/9 第19回最高裁国民審査結果
 信任票×点票合計×点比
52,621,7794,139,58356,761,3627.29%
上田52,782,1523,979,28056,761,4327.01%
甲斐中52,709,3954,052,11256,761,5077.14%
島田52,830,2043,931,31256,761,5166.93%
浜田52,834,5903,926,95156,761,5416.92%
滝井52,976,8483,784,68956,761,5376.67%
深沢52,955,2863,806,24256,761,5286.71%
藤田53,019,0973,742,37956,761,4766.59%
横尾52,850,1963,911,25856,761,4546.89%
平均6.90%
最高裁国民審査ではわからないけど少しは付けようという考えで×を付ける人が前から付ける傾向があるそうです。
このため、この表で下の人ほど×が少ないのが一般的です。
問題の人物、横尾判事の×票数は1行上の判事より僅かですが増えました。
即ち、約0.3%の人だけは公報を見て、×を付けるように判断を改めたと推定されます。
公報読んでいないのは、うちの年寄りだけじゃないってことですね。

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おまけ:日本国憲法には致命的なバグがあります。
それは男子皇族が全員死亡したら無政府状態になるという恐ろしいものです。ここはソマリアかよ!。
天皇が居ないと国会召集の手続きが出来ません。よって、予算がゼロになります。
また、国会が開けないので慌てて憲法を直そうとしても合法的に直す手段がありません。
国会が開けないと皇室典範の改正も出来ないので、代わりの天皇を得ることも不可能です。
閣僚の認証も出来ないので、大臣の更迭は不可能になります。
最高裁はしばらく機能しますが、新たな判事の任命は出来ず、全員が定年に達した時点で消滅します。
おそろしや。
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